デューデリジェンス
M&A(企業の合併・買収)の意思決定を行う際に、対象企業の価値やリスクを精査するために実施される調査のこと。英語の「Due Diligence」が語源で、「当然払うべき努力や注意」を意味します。
M&Aは多額の投資を伴い、企業の将来に大きな影響を与えるため、意思決定前に潜在的なリスクを洗い出すことが不可欠です。デューデリジェンスは、財務、税務、法務、ビジネス、人事、ITなど多岐にわたる分野で専門家によって行われます。
調査結果は、最終的な買収価格の交渉や、契約条件の調整、さらにはM&A実行後の経営統合(PMI)計画の策定にも活用されます。デューデリジェンスを怠ると、簿外債務や訴訟リスク、事業上の問題点などを見逃し、M&Aが失敗に終わる可能性が高まります。したがって、M&Aを成功に導くための羅針盤ともいえる重要なプロセスです。